元エンジンメンテナンス科教員 白幡 勝広 さん

「F1 メカニック」の夢が叶った!」

2006年3月付けで、F3からウイリアムズF1チームへの移籍が決まった中野校卒業生でもある白幡さんに、 これまでの経緯とF1メカニックとしての仕事、そして更なる夢について伺いました。

■ウイリアムズF1チーム移籍までの経緯は?

中学生の頃から憧れていたF1のメカニック。一度は諦めかけたこともありましたが、 少しでも夢に近づこうと、まずはF1の本場イギリスに渡り、語学学校に通いながら就職活動をしました。 夢の第一歩としてベルギーのF3チームで活動。その後もF1チームへのアプローチを続けて、 ついに夢だったF1メカニックの座を手に入れました!

「とにかく多くのF1チームに履歴書を出しましたね。 他にも人づてで紹介してもらえるよう働きかけたりと、積極的に活動しました。」 「ウイリアムズは通常イギリス人しか採らないチームなので、 面接に呼ばれたときにも受かるはずがないと思っていました。」 「実際、メカニックはもちろん、550人いるチームの中で日本人は私ひとりです。 ウイリアムズでは、20年ぶり2人目の日本人メカニックだそうですよ。」

■現在のお仕事を教えてください。

ほとんどのレース本番の前に、テスト走行があります。レースで使うマシンと同じマシンでテストを行い、 その結果を本番のレースに反映させるためです。
メカニックには、レース用のマシンを担当するレースメカニックと、 テスト用のマシンを担当するテストメカニックがいます。
現在、私はテストメカニックとして、主に燃料タンクを組み上げる担当をしています。
テスト走行はイタリアとスペインのコースで行うので、月の半分くらいは出張ですね。

■F1メカニックになって感じたことは?

F1のメカニックは、やはりプロ意識が強いと実感します。
これまでF3やF3000、他のF1チームですでに経験を積んでいる人たちばかりなので、 年齢層も幅広く経験が豊富で、いろいろなことを知っています。毎日発見することが多くて、 勉強になりますね。
また、F1で使う部品は、全てオリジナルで高価なものばかり。スタッフも私たちのように実際にクルマに関わる人から、レースツアーをコーディネートする担当やテスト地からデータをリアルタイムに本部に送るためのネットワーク構築のための担当など、多くの人がシステマチックに関わっています。
これまでのレーシングチームとのスケールの違いを感じますね。

■これからの目標を教えてください。

F1のメカニック経験は、まだ4ヶ月半。5年くらいでやっと「F1をやっている」、10年で「知っている」といえるんでしょうね。やれるかぎりずっとF1メカニックでありたいと思います。
ウイリアムズでメカニックをやりたい人の履歴書は、毎月200通以上送られてきています。 私はまだチームにとって、代えのきくメカニック。日々実績を積んで、 ウイリアムズになくてはならないメカニックになりたいです。
F1テストメカニックという第一目標は達成することができたので、次はレースメカニックを目指したいですね。レースメカニックは、レース開催に合わせて世界中を回ることになります。F1メカニックとして日本のコースで参戦できたら本当にうれしいです。

■メカニックを目指す人にメッセージをお願いします。

どんなことを目指すにも、諦めずにやり続けることが大事だと思います。
余計なことを考えだすと、諦めるための理由はいくらでもある。
私もF1が好きで、ただそれだけを目指し、できることを続けてきただけです。

 

※WILLIAMS F1 Team は2007からトヨタエンジンを搭載します。

★メンテ科教員時代の白幡先生(レアもの)

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